私たちの茶畑が広がる霧島は、古くから神々の物語が伝わる土地です。朝霧に包まれた高原に立つと、なぜこの地が神話の舞台に選ばれたのか、少しわかる気がします。今回は、霧島の神話と、その麓の台地で育つ霧島茶のことを、土地の物語としてご紹介します。
天孫降臨の伝説
日本神話には、天照大御神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、天上の高天原から地上へ降り立ったという「天孫降臨(てんそんこうりん)」の物語があります。その降り立った地として伝えられるのが、霧島連山の高千穂峰(たかちほのみね)です。山頂には、瓊瓊杵尊が逆さに突き立てたとされる「天の逆鉾(あまのさかほこ)」が今も立っています。
霧島神宮と麓の信仰
この瓊瓊杵尊を主の神として祭るのが、霧島山の麓に鎮座する霧島神宮です。鬱蒼とした杉の古木に囲まれた社殿は、長い間人々の信仰を集めてきました。噴火によって何度も焼失しながらも再建されてきた歴史は、この土地に生きる人々と霧島の山々との深いつながりを物語っています。
霧のかかる高原の風土
「霧島」という地名のとおり、この土地は霧の多い高原です。麓の台地には朝に霧が立ちこめ、日差しとともにゆっくりと晴れていきます。この霧と、火山がもたらした水はけのよい土壌、昼夜の大きな寒暖差——神話の舞台となったこの風土は、そのまま良質なお茶を育む土地でもあります。霧は強い日差しをやわらげ、茶の新芽を守る天然の覆いのような役割を果たすともいわれます。
その麓の台地で
今村茶園の茶畑は、まさにこの霧島連山の麓に広がる台地にあります。神話はあくまで一般の伝承ですが、その神々が降り立ったとされる山の麓で、同じ霧と土に育まれたお茶をつくっている——その土地の事実だけは、確かなものです。一杯の霧島茶の向こうには、こうした神話と風土の重なりがあるのかもしれません。
霧島の土地とお茶
霧島の風土がお茶に与えるものについては霧島茶とはで、私たちの歩みについては今村茶園の物語でもご紹介しています。
よくあるご質問
Q. 霧島と高千穂はどちらが天孫降臨の地ですか?
天孫降臨の伝承地には諸説がありますが、霧島連山の高千穂峰はその有力な伝承地のひとつとして知られています。
Q. 霧はお茶にどんな影響を与えますか?
霧は強い日差しをやわらげ、適度な湿りを保つとされます。高原の寒暖差とあわせて、旨みや香りのある茶を育む土地の特徴と考えられています。






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