霧島茶の製造工程の終盤に、「合組(ごうぐみ)」と呼ばれる工程があります。あまり知られていない言葉かもしれませんが、ひと言でいえばお茶のブレンド。品種や蒸し度の異なる茶葉を組み合わせ、ひとつの味にまとめ上げる仕事です。私たちはこの合組を、製茶のなかでもとくに経験と感覚が問われる職人技だと考えています。

合組とは何か

同じ畑のお茶でも、摘んだ日や天候、蒸し加減によって仕上がりは少しずつ違います。一方で、お客さまにはいつも変わらぬあの味を届けたい。その間をつなぐのが合組です。複数の茶葉を見極めて組み合わせることで、単一の茶葉だけでは出せない、奥行きのある調和のとれた味をつくります。

五感で見極める

合組では、茶師が茶葉を目で見て、香りを嗅ぎ、実際に淹れて味を確かめ、手触りを確かめます。葉の形や色つや、水色の澄み、香りの立ち方、味の厚みと余韻——数値化できないものを五感でとらえ、どの茶葉をどの割合で合わせれば互いの長所が引き立つかを判断します。香りの立つ茶葉に、味の厚い茶葉を重ねる。蒸し度の違う茶葉で、飲み口とコクのバランスを整える。合組は足し算ではなく、掛け合わせの仕事です。

蒸し・選別の先にある仕上げ

合組は、それまでの工程がすべて整ってはじめて成り立ちます。蒸しで味の土台を定め、揉みの工程で形と成分を整え、篩がけや色彩選別で葉を細かく選り分ける。そうして個性のはっきりした茶葉たちが揃ってはじめて、組み合わせる意味が生まれます。製茶の全体像はお茶ができるまででご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

変わらぬ一杯のために

自然を相手にする以上、同じ茶葉はふたつとできません。それでも、湯呑みのなかの一杯がいつもの味であること——その当たり前を支えているのが合組です。霧島の土と気候が育てた茶葉の個性を、最後にひとつの味へとまとめる。その仕上がりは、霧島茶のラインナップでお確かめいただけます。霧島茶そのものについては「霧島茶とは」もご覧ください。

よくあるご質問

Q. ブレンドしていないお茶のほうが上等なのでは?
A. 単一茶園・単一品種のお茶にはその年の個性を楽しむ魅力があり、合組には安定した調和の魅力があります。どちらが上というものではありません。

Q. 合組は機械ではできないのですか?
A. 混合の作業自体は機械が担いますが、どの茶葉をどう合わせるかという判断は、今も人の五感によっています。

コメントを残す

なお、コメントは公開前に承認される必要がある。

このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。