せっかく選んだお茶を、最後の一杯までおいしく飲みたい——そのために大切なのが保存です。霧島茶をはじめとする緑茶はとてもデリケートで、保存の仕方で香りも味も大きく変わります。今回は、茶農家の立場から、家庭でできる正しい保存方法をご紹介します。

緑茶の四大敵

お茶の鮮度を落とす原因は、大きく四つあります。この四つを避けることが、おいしさを保つ基本です。

  • 酸化:空気に触れると成分が酸化し、色や香りが劣化します
  • 湿気:茶葉は湿気を吸いやすく、風味が落ちる原因になります
  • 移り香:茶葉はまわりの匂いを吸着しやすく、香りの強いものの近くは禁物です
  • 光と高温:直射日光や高温は成分の変化を早めます

未開封は冷蔵、長期保存は冷凍が有効

未開封の茶葉は、冷蔵庫での保存が有効です。低温に保つことで酸化や成分の変化がゆるやかになります。さらに長期間保存したい場合は、冷凍庫が向いています。ただし冷凍・冷蔵ともに、大切な注意点があります。

それが結露対策です。冷えた茶葉を冷蔵庫や冷凍庫からすぐに開封すると、冷たい茶葉に空気中の水分が結露し、湿気の原因になります。冷蔵・冷凍した未開封のお茶は、必ず常温に戻してから開封してください。袋の表面の温度が室温になじむまで待つ、これだけで湿気による劣化を大きく防げます。

開封後は常温で密閉、早めに飲みきる

一度開封したお茶は、再び冷蔵・冷凍するよりも、常温で密閉して早めに飲みきるのがおすすめです。開け閉めのたびに結露や移り香のリスクが生じるためです。茶筒や密閉できる保存容器に移し、光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。開封後はできるだけ1か月を目安に、香りのよいうちに楽しむのが理想です。

抹茶・ほうじ茶の違い

同じお茶でも、種類によって保存のポイントが少し変わります。抹茶は粉末で表面積が大きく、酸化や光の影響をとくに受けやすいため、開封後は冷蔵で密閉し、できるだけ早く使いきるのが望ましいお茶です。一方ほうじ茶は、焙煎によって水分が少なく比較的安定していますが、香ばしい香りが飛びやすいため、やはり密閉して早めに楽しむのがおすすめです。

霧島茶を、最後までおいしく

正しく保存することは、お茶をつくる私たちの手間を、最後の一杯までつないでいただくことでもあります。おいしい淹れ方とあわせて、ぜひ日々のお茶の時間を楽しんでください。私たちの霧島茶については霧島茶のコレクションで、その土地については霧島茶とはでもご紹介しています。

よくあるご質問

Q. 開封したお茶を冷蔵庫に戻してもよいですか?
おすすめしません。開け閉めのたびに結露が生じ、かえって湿気の原因になります。開封後は常温で密閉し、早めに飲みきってください。

Q. 冷凍したお茶は味が落ちませんか?
未開封で、結露対策として常温に戻してから開ければ、風味を保ちやすくなります。ポイントは、凍らせることよりも開けるときの温度差に気をつけることです。

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